おはようございます kuma です。
最近ネットで心を惹かれたフレーズがあります。それは「金払ってないし」
ソーシャルブックマークを見てたら、あるブログのエントリに対してこんなコメントがありました。
「ブログにキツイこと書いてすぐ消すのって、俺のブログにもっと注目しろよ! って気持ちがあるんじゃないか? いいけどね、こっちは一銭も払ってないもんwww」
前半では、ブログ主が欲しいのは注目なんじゃないかと問うており、しかし後半では金払ってないからいいやって言っています。これは、ブログに(誤って釣られて)コメントしてしまったコメント主の行動を正当化する合理化やらで何でもいいですが、僕は「一銭も払ってない」のフレーズに惹かれました。いやあなたコメントつけてるし!
ブログ等CGM発生以前では、Aさんの「注目」はいったんお金に変換されてBさんに届いていましたが、インターネットではお金を経由せずに注目を届けられるようになりました。Bさんに届いている注目がどのような内容かはわかりませんが、数字に換算すればかなりの量になるようです。多くの注目を受けているBさんが送り出す注目はまた、数字に換算するとかなりの価値といっても差し支えないでしょう。お金を以て他者に承認され賞賛され屈辱を回避し自尊心を維持する従来の社会構造からすると、中間マージンを排除した現在のインターネットはたいへん効率がよいものですね。
幼少の頃に僕が夢見ていた「街ゆく人々の喧騒で発電ができないものか」という頭悪そうなテーマにはまだ程遠いですが、他者とのやりとりにかかるコストが限りなくゼロに近くなれば、自己と他者を区別するのは最終的に何になるのかなあ、とぼんやり思ったりしています。